いっそうローコストに AI活用、次世代型「業務スーパー」はどこがスゴい!?

森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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神戸物産(兵庫県/沼田博和社長)は、ソフトバンク(東京都/宮川潤一社長)と連携し、次世代型食品スーパー(SM)の実験店をオープンした。タブレット付きカートや自動で欠品検知するシステムなどを導入している。店舗の効率運営や利用客満足の向上策としての有効性を評価する。一定の成果が出れば、来春以降、既存店へも順次波及させる方針だ。

40台ものカメラを配置

業務スーパー天下茶屋駅前店
業務スーパー天下茶屋駅前店

 2021年8月26日、神戸物産が次世代型SMの実験店としてオープンしたのは「業務スーパー天下茶屋駅前店」である。南海本線、および大阪メトロ「天下茶屋」駅から直線距離で西120mの場所に立地する。

 出店の経緯を、神戸物産の渡邉秋仁取締役は次のように説明する。「当社は収益性を追求するため、店舗のローコストオペレーションを重要テーマに掲げている。だが近年、人件費が高騰、今後、収益を圧迫する要因になる可能性があるとみて、新しいスタイルの店舗を模索する必要があると考えていた」。

 数年来、同社は海外の事例も視野に、独自で検討を重ねていたところ、ソフトバンクとの連携の話が持ち上がった。描いていた方向性が一致したため、約1年前から話し合いを始め、具体的な取り組みを協議してきた。

 神戸物産はフランチャイザーとして、加盟店を募るかたちで店舗網を広げてきたが、天下茶屋駅前店は実験店であるため直営で出した。店舗面積は約900㎡。

 天下茶屋駅前店は、次世代型店舗として、おもに3つの取り組みを行っている。

 第一に、

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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