無印が関東初のスーパーを、クイーンズ伊勢丹と協業で出店!新しい売場づくりを徹底解説

取材・文:松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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無印良品 港南台バーズ店

無印良品 港南台バーズ

〒234-0054 神奈川県横浜市港南区港南台3-1-3 港南台バーズB1・1F
電話:045-835-0030
JR根岸線「港南台」駅より徒歩1分

「無印良品」を運営する良品計画(東京都/松﨑曉社長)は5月14日、神奈川県横浜市の「無印良品 港南台バーズ」(以下、港南台バーズ店)を増床リニューアルグランドオープンした(1階の非食品売場は4月22日に先行オープン)。「クイーンズ伊勢丹」を展開するエムアイフードスタイル(東京都/雨宮隆一社長)や水産専門店と共同で運営する「食の大型専門店」を導入した関東最大級の店舗だ。

SM形態として3店舗目の出店

無印良品 港南台バーズ店 三品正洋店長
三品正洋店長
「『キッチンカウンター』を中心に、お客さまの役に立つプラットフォームをつくります」

 港南台バーズ店があるのは、JR根岸線「港南台」駅前にある大型商業施設「港南台バーズ」の地上1階と地下1階だ。同施設の大半のフロアはもともと百貨店の「髙島屋港南台店」が占めていたが、2020年8月に撤退した。店舗周辺は高度経済成長期に団地を中心に開発された住宅都市で、住民の定住志向が強いという。住民の4分の1超が65歳以上の高齢者となっており、横浜市の平均よりも高齢化が進んでいるのが特徴だ。

 今回の改装における最大のポイントは、生鮮食品をフルラインで品揃えする「食の大型専門店」を地下1階に導入したことだ。食品スーパー(SM)としての出店は、「無印良品 イオンモール境北花田」(大阪府堺市:以下、境北花田店)、「無印良品 京都山科」(京都府京都市)に続いて3店舗目となる。

 港南台バーズ店ではクイーンズ伊勢丹を展開するエムアイフードスタイル、水産専門店の中島水産(東京都/中島明社長)と良品計画が共同で食品売場を運営している。これまでは地元の専門店がコンセッショナリーとして各部門を運営する形態もみられたが、今回のようにSMチェーンと協業するのは初の試みだ。無印良品の商品以外の売場の運営はクイーンズ伊勢丹と中島水産がそれぞれ行うが、商品構成や売場づくり、顧客対応などは良品計画と共同で取り組む方針だ。「一テナントとして出店していただくのではなく、お客さまのために一緒に何ができるかを考えていく」(三品正洋店長)

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取材・文

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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