年商目標約39億円! サミットの新店「ららテラス北綾瀬店」の売場づくりを速報

小笠原 玲 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

サミット(東京都/服部哲也社長)は6月23日、東京都足立区に「サミットストア ららテラス北綾瀬店」(以下、北綾瀬店)をオープンした。年商目標は39億1000万円。足立区内の出店は4店舗目で、人口増加エリアへの出店によりドミナントを強化するねらいだ。同店の売場づくりを速報する。

有力スーパーがひしめく激戦区に出店

 北綾瀬店は、東京メトロ千代田線の「北綾瀬」駅北口から徒歩約30秒の場所で同日に開業した商業施設「三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」の1階にオープンした。施設内には「GU」や「無印良品」といったファッションや雑貨、飲食店など全51テナントが出店。生活利便性の高い施設となっている。サミットが三井不動産運営の商業施設に出店するのは、昨年3月オープンの「ららテラス HARUMI FLAG店」(東京都中央区)に続き、2店舗目となる。

 店舗の周辺は人口増加率が高く、1km圏内は直近5年間で人口が5.2%、世帯数は12.0%伸長している。駅周辺は、新築マンションの建設が進み、子育て世代が多い。駅から離れるにつれて戸建て住宅が増え、20代と50代を中心に幅広い世代が居住する。

 足立区はサミットのドミナントエリアでもある。区内には「五反野店」「保木間店」「亀有駅北店」があり、今回の出店によって同区でのドミナントをさらに強化するねらいだ。一方、競合店は、1㎞圏内にサミットが第一競合と位置づける「スーパーベルクス足立加平店」がある。5㎞圏内まで範囲を広げると、「足立東和店」「足立綾瀬店」などベルクスが計5店舗を展開しているほか、「西友」「ライフ」「オーケー」も出店しており、各社がしのぎを削っている。

 北綾瀬店の売場面積は約652坪で、サミットの中では大型店に位置づけられる。店内はフライパン調理の商品やレンジアップ商品といった簡便・即食商品を強化している。また、開店に際して店舗内装を刷新し、企業理念「生きる価値を分かち合う」をデザインに落とし込んだ内装を初めて導入。サミットのロゴを配置したシンボリックなデザインを入口すぐの青果売場の柱に取り入れたほか、各部門名は英語表記から日本語表記へ変更した。

入口すぐの青果売場の柱にはサミットのロゴをデザインした
入口すぐの青果売場の柱にはサミットのロゴをデザインした

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記事執筆者

小笠原 玲 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

早稲田大学文学部(ドイツ哲学専攻)を卒業後、教育系の編集プロダクションで国語の入試問題の制作を担当。2024年、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。

休日の大半を台所で過ごすほど、無類の料理好き。得意な料理は、出汁巻き卵と切り干し大根の煮物。料理研究家の土井善晴氏を尊敬している。

趣味は、ミニシアターで映画をみること。音の大きな映画が苦手で、日常を切り取ったような変哲のない映画やドキュメンタリー映画を好む。見た作品のリーフレットを持ち帰り、コレクションしている。

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