セブン-イレブンの最新省力化 フラッグシップ店舗で行う、“攻め”と“守り”の実験
セブン-イレブン初導入!電子値札
写真とともに売場見ていこう。改装前は有人レジ6台体制だったという麹町駅前店。改装後は有人レジ4台のほか、セルフレジ5台を新たに導入した。セルフレジのうち3台はキャッシュレス専用レジとなっており、残り2台は現金の利用が可能。なお、年齢確認が必要な酒類やタバコはセルフレジで購入することができないため、有人レジで対応する。
ほかの実験店でも採用しているタバコ販売専用のタブレットも新たに導入した。タブレットで商品を選択すれば、棚にあるランプが光る仕組みだ。タブレット下に設置しているスキャナーで、持っているタバコのパッケージにあるバーコードを読み取ることでも注文できる。「店舗規模にもよるが、セブン-イレブンでは200銘柄以上のタバコを販売している。タブレットがあれば、熟練度の低いスタッフや外国人従業員でもスムーズにタバコを販売することができるようになる」と同社広報は説明する。
麹町駅前店で初めて採用したのが電子値札だ。2000~2500枚ほどを導入し、全商品の7~8割をカバーする。導入コストは非公表で、ダイナミックプライシングなどの取り組みは当面行わない方針だという。「セブン-イレブンでは、週に約100アイテム、年間で全商品の7割が入れ替わるので、そのぶんの値札替え作業が発生している。作業量・作業時間の削減効果を見ながら、この先の展開を決めていきたい」(同社広報)。