ついにベールを脱いだセブン&アイ新業態「コンフォートマーケット」を徹底レポート
セブン&アイ・ホールディングス(東京都/井阪隆一社長:以下、セブン&アイ)が8月2日、新型スーパーマーケットを東京都品川区に正式にオープンした。フルセルフレジのほか、専用スマホアプリで注文・決済した商品を店内で受け取れる仕組みを導入し、ローコストオペレーションを徹底する一方で、店内加工の総菜をスタッフが対面販売するなど接客も重視した実験店の位置付けだ。ついにベールを脱いだセブン&アイの新業態をレポートする。
売場面積566㎡の小型スーパー!
セブン&アイがオープンした新型スーパーの名称は「COMFORT MARKET中延店」(以下、コンフォートマーケット)。東京都品川区、都営地下鉄浅草線「中延」駅からすぐ、交通量の多い幹線道路「第二京浜国道」沿いに位置する。建物は4層構造で1~2階が売場、3~4階がバックヤードや作業場となっている。売場面積は1~2階合わせて566㎡で、品目数は5500品目。品揃えを絞り込んだミニスーパーのような印象だ。
1階入口から入ってまず目に飛び込んでくるのが総菜売場だ。「一品一品の素材・味つけ・調理方法にこだわってご用意」をコンセプトに掲げ、揚げ物、米飯、サラダ、寿司といった具合に一般的なスーパーマーケットのような品揃えを展開する。
売場中央にあるラウンド型の売場にスタッフを配し、鶏の唐揚げ(100g/本体価格200円)などを接客しながら量り売りする。このほか、とんかつ(1枚/同300円)やアジフライ(1枚/同150円)など揚げ物もバラ売りも実施する。
1階売場奥にはインストアベーカリーもあり、「ちぎりパン」7SKU、「プチパン」2SKU、「マフィン」4SKU、「スコーン」2SKUを品揃えする。ちぎりパンやプチパンは店内焼き上げで提供し、出来たてのおいしさをアピールする。
特筆すべきは省力化の取り組みだ。コンフォートマーケットでは、4階にある作業場で総菜を製造する。この4階の作業場と1階のラウンド型総菜売場がエレベーターで結ばれており、製造した商品をすぐに下階に下ろせる構造としている。また、弁当類についてはアウトパック商品を多用しており、製造の負担を軽減している。
エスカレーターを上がって2階には、青果・鮮魚・精肉のほか、冷凍食品や加工食品、日用品を中心とした非食品の売場が広がる。
こちらに並ぶ商品も一般的なスーパーマーケットと変わらない。例を挙げると、精肉では国産和牛を100g同498円で販売。鮮魚では刺身の3点盛(同780円)、4点盛(同980円)のほか、マグロのサクなどを販売。食べ切りを意識した小型サイズも揃える。青果売場ではトマトのボリューム陳列していた。
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オールフルセルフレジ! ローコストの取り組みとは