恵比寿ガーデンプレイスに「DCM DIY place」開業、DCMが都心部に出す理由とは
DIYに対する心理的ハードルを下げる
「DCM DIY place」はターゲットを20~40代女性に設定していることから、持ち家ではなく賃貸物件に住む客層を考慮し、賃貸物件でもDIYを可能にする商品を揃えているのも特徴の1つだ。
たとえば、置いたり貼ったりするだけで設置できる床材だ。置くタイプは床材同士をはめこむことによってつながり、重みがあるためずれにくく設計されている。このように、賃貸だと退去の際に必要となる原状回復をしやすいように工夫をこらした商品が並ぶ。
小さい子どもがいる家庭では、集合住宅に住んでいると生活騒音で近隣に迷惑をかけていないか心配になる方もいるだろう。その対策として、簡単に設置ができて防音効果のある床材も揃えている。壁に突っ張り棒と吸音材を設置すれば、楽器演奏などを目的とした本格的な防音室もDIYでつくれる。
DIYは心理的なハードルが高いというお客に対しては、実際にDIYを体験できるスペースを設けている。同スペースでは床材や壁紙の張り替え、漆喰塗装、ペンキ塗装などさまざまな体験ができ、スタッフがコツやアドバイスを教えてくれる。
とはいえ、体験スペースで「DIYをやってみたい」と思っても、自宅では大きな音を出せないし独特な匂いが発生するからできない方もいると清家氏は説明する。そこで設置したのが、「DIY Work Studio」だ。同コーナーでは工具や塗料を無料で貸し出しており、集中してDIY作業に没頭できる空間を提供する。税込み1000円以上のお買い上げで当日最大4時間の使用が無料だ。