イズミ、3年以上ぶりの新店は広島県初のNSC! 「ゆめモール西条」開店日レポート

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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生鮮食品を強化!冷凍食品も充実

 核店舗「ゆめマート西条」の売場を見ていこう。

 同店の売場面積は約540坪。商品政策では、「30~40代の方々が志向するカテゴリーを拡大した」(ゆめマート西条店長の石元克典店長)とのことで、忙しい共働き世帯の需要に応える即食商品や冷凍食品など充実させたほか、食品スーパーの競争力の源泉となる生鮮食品も強化している。

 たとえば青果売場では、地域の生産者とタッグを組んで地場野菜を豊富に揃える。週末には、店舗の軒下で地域の農産物を販売する「地元マルシェ」も開催する予定だ。

地場の農産物は専用POPで売場内で目立たせている

 鮮魚売場では、要望が多かったという鮮魚の対面コーナーを設け、丸魚を豊富に揃える。開店日は、生魚をバケツいっぱいに詰めた「バケツ盛り」を1杯税抜1000円で販売しており、売場には人だかりができていた。

丸魚が隣の魚加工品コーナーまでせり出して並べられた様子は圧巻だ
鮮魚では生魚を詰め合わせた「バケツ盛り」を販売

 また、青果・鮮魚・精肉の売場ではそれぞれ冷凍ケースを導入し、各種冷凍食品を充実させているのも特徴的だった。

各生鮮売場で冷凍食品を大きく扱っている

オリジナルブランド「zehi」の総菜

 強化部門である総菜では、企画・製造・販売の全工程を自前で行う自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」が目を引く。「店内仕込みのポテトサラダ」(100g168円)、「鉄板焼きのだし巻き玉子」(1本350円)、「泉唐匠のとりから揚げ(だし塩)」(100g158円)、「広島風お好み焼き(そば・うどん)」(各450円)など幅広いラインナップで展開する。

オリジナルブランドの「zehi」はPOPを使ったり、商品にシールを貼ることで売場内で目立たせている
「zehi」ブランドの「鉄板焼きのだし巻玉子」

 そのほか総菜部門では、近隣の競合店が20時閉店であることから(ゆめマート西条は22時閉店)、夕方以降の商品製造を強化するとしている。

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記事執筆者

小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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