こだわりの地元商品で価値訴求型の売場を展開! ヨークベニマル西富山店レポート
地元牧場の乳製品を強化
西富山店では青果売場の栃木県産の新鮮な野菜をはじめ、地域産品が随所に差し込まれている。酒類売場では「那須のお酒」として地酒をコーナー化するほか、精肉売場では「前日光和牛」を展開。和日配では地元メーカーの豆腐や漬物なども取り扱う。
店舗周辺には「りんどう湖ファミリー牧場」など牧場が多いことから、とくに品揃えに力を入れているのが乳製品だ。牛乳やヨーグルト、チーズなど地元牧場が製造した商品を多く取り扱っている。
西富山店が位置する那須塩原市は那須高原があり、遠方から避暑やスキーなどに訪れる人も少なくない。こうした地域特性を踏まえ、観光客向けの商品提案も実施する。周辺にキャンプ場もあることから、鮮魚売場・精肉売場で海鮮串や焼き肉のセットなどを販売。また、日用品売場では紙皿や紙コップだけでなく、木炭やグリルなどキャンプに必要な商品を大きく展開していた。
西富山店は、鮮度やおいしさを追求した生鮮食品や総菜、こだわり地元商品の積極的な導入など、全体的に価値訴求の売場づくりを行っている印象を受けた。原価高騰が続くなか、大髙善興会長は「価格転嫁しないと厳しい面もあるが、お客さまに納得いただける価値の商品を提供できるように努力していく」と話していた。値上げが避けられない状況で、商品の付加価値向上の重要性はますます高まっていくとみられる。