ネットとリアルの融合、
デジタル・マーケティングの革新、
O2O、ビッグデータ分析の最前線
カスタマー・エクスペリエンスを実現するリアルタイム・リテーリング
SESSION3
「O2Oのプラットフォームとして進化する『Shufoo!』の最新戦略
凸版印刷株式会社 メディア事業推進本部 副本部長
山岸祥晃 氏
国内最大の電子チラシポータルサイトに成長
凸版印刷がチラシの閲覧サイトとして「Shufoo!」を立ち上げたのが2001年。当時はまだ家庭のインターネット利用が普及しておらず、2004年にブロードバンド化が急速に立ち上がるまではそれほど大きな事業ではなかった。しかし、インターネットの普及とともに「Shufoo!」の利用者数もPVも急速に拡大してきた。現在では月間PV数は1億1000万、ユニークユーザー数は月間460万、チラシ掲載企業数2000社超、チラシ掲載店舗数も9万店を超えている。従来からのパソコンや携帯電話に加えタブレットやスマートフォンでの利用が急速に伸びている。また東京など一部の地域ではデータ放送によりテレビでもチラシを見ることができるようになった。
利用するユーザーも当初、90%以上が20代から40代の主婦だったが家電店のチラシも掲載するようになり男性のユーザーも増えている。最近公表された「電子チラシの利用状況」に関する外部の調査結果によると、最も利用されているのは「Shufoo!」で57.5%、二番目が「店舗の公式サイト」で48.6%であった。流通企業のホームページに掲載されているチラシも「Shufoo!」から情報提供を行っているケースが多々あることから、電子チラシ利用者の80%程が「Shufoo!」を介してチラシを閲覧していると推定できる。