ヘアカラー市場、白髪用・黒髪用ともに回復基調、インバウンド消費も拡大傾向
黒髪用は明るい髪色のカラーリング剤が人気に
一方、黒髪用カラーリング剤カテゴリーの2024年4月から25年3月の期間通算の金額PIは、対前年比2.1%増の96.92円、数量PIは同1.5%減の0.13となった。
月別の金額PIの動向を見ると、24年5月および7~9月は前年を割り込んだものの、その他の月ではプラスで推移しており、中でも24年12月は対前年同月比で10.8%増と好調だった。
ダリヤの黒髪用ヘアカラーリング剤「パルティ カラーリングミルク」は、たれずに密着するなめらかでとろりとした乳液が特長の商品。牛乳パック型の外箱や、ムードカラーと呼ばれる独自のネーミングも10~20代の若年女性の人気を集めている。
黒髪用ヘアカラーのトレンドを見ると、昨今のK-POP人気や髪色不問の就業先が増えた影響もあり、以前と比べ明るい髪色を好む若年層が増えている。今期は春らしい新色の「まなざしアッシュ」「本音ピンク」を追加。今春よりパッケージデザインを変更し、モデルのビジュアルを大きくすることで店頭での視認性を高めている。
またヘアケア&ヘアメイクブランド「モモリ」からは、「モモリ ふわっとさら髪ドライシャンプー(ももの紅茶とネロリの香り)」を発売している。
ヘアカラーリング剤の主な購入先はドラッグストアやバラエティストアだが、ECサイトでの購入も増加傾向にある。またアフターコロナに入ってからは外国人観光客の増加に伴い、白髪用・黒髪用ともにインバウンド消費も拡大している。
ヘアカラーリング剤は同メーカーのブランドでもコンセプト別にさまざまな剤形・色種の商品を出しており、自分に合った商品を選び出すことが難しいカテゴリーでもある。カラー見本をはじめ剤形別の特徴や正しい使い方、シーン別の訴求により、来店客の購買意欲を高めていきたい。







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