睡眠の質を意識する生活者が増加 良質な睡眠を促す「快眠プロモーション」を
とくに話題となったのが、ヤクルト本社の機能性表示食品「Y1000」だろう。同品は、同社史上最高密度となる1ml当たり10億個の乳酸菌シロタ株を含む乳製品乳酸菌飲料。乳酸菌シロタ株(L.カゼイYIT 9029)には、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげる機能や睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能があることが報告されている。元々、「ヤクルト1000」は宅配商品だったが、21年10月に店頭販売向けの「Y1000」が登場。TVの情報番組などで取り上げられたことで一気に知名度を上げ、店頭でも品薄の状態が続いた。
また、江崎グリコの「メンタルバランスチョコレート GABA フォースリープ」は睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能が報告されているγ-アミノ酪酸 (GABA)を配合した機能性表示食品のチョコレート。19年の発売以来好調に推移する同品は、22年2月に甘さ控えめの「同<甘さひかえめビター>」をラインアップに加えている。
ハウスウェルネスフーズの機能性表示食品「ネルノダ」は発売から1年たたずに累計出荷数500万個を突破。手軽なドリンクタイプのほか、粒タイプのサプリメントも展開し、幅広い客層を取り込んでいる。
KSP-POSによると商品名称に「快眠」を謳う商品群は前年に対し大幅増で推移。健康食品の構成比が大きいが22年3月以降はデザート類も出現。健康食品も拡大し、全体的に売上を伸ばしている【図2】。