ギフト市場、23年度はカテゴリーによって明暗、食用油ギフトが健闘

文:山田 陽美
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ギフト関連品目の金額PIおよび金額PI対前年推移

価値あるギフトとしてオリーブオイルギフトに期待

 食用油ギフトの中元期の6月の金額PIは388円で対前年同期比8.4%減、7月は1233円で同2.2%減、8月は1086円で同3.6%増で推移した。歳暮期の11月は592円で同15.7%減、12月は1849円で同15.3%減、1月は394円で同9.2%減。食用油の値上げにより、22年は食用油ギフトの需要は高まり、23年中元期までその傾向は続いたが、23年歳暮期は2ケタ減となった。

 食用油ギフトの中で今年注目を集めているのが、オリーブオイルギフト。原料高騰により今年5月には23年10月以来4度目の値上げが行われた。こうした状況からオリーブオイルギフトは価値のあるギフトとして選ばれることが予想される。日清オイリオグループでは、産地限定、単一品種オリーブオイルを詰め合わせた特別感のあるギフトを品揃えしている。

 一方、味の素AGFでは「味の素ブランドギフト」の一部商品の製造販売を23年12月末で終了。今年の中元期に向けては、環境と使用性に配慮した紙パック容器「スマートグリーンパック®」を採用した食用油ギフトを展開していく。

 調味料ギフトの中元期の6月は101円で同6.5%減、7月は274円で同24.5%減、8月は430円で同8.7%減。歳暮期の11月は139円で同20.7%減、12月は421円で同29.4%減、1月は182円で同1.9%減となった。調味料ギフトは苦戦しており、とくに歳暮期は大きく落ち込んだ。

 中元・歳暮ギフトは厳しい状況だが、仏事のニーズも戻ってきていることから今後のギフト需要に期待が寄せられている。

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