売上苦戦から一転 地味な「10円パン」がTikTokの上半期トレンド大賞になるまで
1日1000個を売り上げる人気に
そんな10円パンに注目が集まり始めたきっかけは、グルメ系インフルエンサーが自身のSNSで紹介したことだった。西川氏は「『10円パンという名前なのに価格が500円』というギャップと大きさへの違和感、驚くほどに伸びるチーズが注目を集めたのではないか。お客さま同士の会話やネットへの投稿が盛んになったことで話題性が生まれ、物珍しさを含めて大きな流行につながっていった」と分析する。
グルメインフルエンサーの拡散力により、10円パンはまず関西での認知度が上がり、徐々に全国的なブームになっていった。ブームがひと段落した現在でも全国に15店舗を展開し、各店舗で1日平均1000個を売り上げるなど順調な売れ行きを記録しているという。
「今後は全国でのFC展開を進めていく計画で、FC加盟を募集している。また、催事やイベントへの出店を進めていくこと、新フレーバーの展開なども予定している」(西川氏)