売上苦戦から一転 地味な「10円パン」がTikTokの上半期トレンド大賞になるまで
2号店までは苦戦が続く
韓国で流行した後に日本に上陸する韓国スイーツは少なくない。フルーツパフェ「ボンボン」、進化系マカロン「トゥンカロン」、フローズンドリンク「マカチーノ」など、人気になる商品も目立つ。
B.Nは2022年9月に渋谷MEGAドン・キホーテに1号店をオープンしたが、10円パンは1号店オープンと同時にヒットしたわけではない。当初はかなり苦戦したという。
「開店してから3カ月程度は、1日の販売量は数十個程度だった。1号店の販売が振るわない中、大阪の道頓堀に2店舗目のオープンを控えていた。味の種類を増やすなど試行錯誤したものの、2号店の売上も伸びず低迷が続いていた」(西川氏)
たしかに、韓国スイーツはカラフルでインスタ映えするのが特徴で、華やかな印象のものが多い。10円パンは発想が奇抜ではあるものの、これまで日本に上陸してきた韓国スイーツと比べるとやや地味な印象があるのは確かだ。