新連載 PB徹底分析! 使ってみてわかった! 「ビオラル」の意外な魅力とは

松永進之介
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高価格な高付加価値商品も!

 次に「お試し価格」というPOPヘッダーで目に留まった商品を紹介する。最初に見ていきたいのが「高知県産生姜汁を使ったジンジャーエール」(お試し価格198円)だ。

 ジンジャーエールとしては高価格となるこちらの商品は、着色料や香料が不使用となっているほか、生姜汁が11%含まれており、味や香りも一般的なジンジャーエールとは全く異なる商品に仕上がっている。筆者も実際に飲んでみたが、味が濃く、非常に満足できる味だった。ただ、売価の高さもあり、販売者としては消費者に対して普及品のジンジャーエールとの違いを大きくアピールしないと販売が難しいであろう。

 食品では総菜の取り扱いもあり、総菜売場で販売していた弁当を購入してみた。「お弁当・お惣菜大賞2022」でも入選している「国産有機玄米と鮭ハラス塩麹焼きの海苔弁当」(本体価格980円)だ。

 

 弁当で980円(税込1058.4円)となると、「デパ地下か!?」という印象になる消費者もいることだろう。量も決して多くないが、塩麹で旨味を引き出した「鮭ハラス」、店内で手焼きした「だし巻き玉子」を使用した、こだわりの位置付けの商品とみられる。

 また、種類は少ないものの、ビオラルではノンフーズ商品の展開も一部あったため、簡単ではあるが紹介する。ドッグフード・キャットフードと重曹である。

 ドッグフードとキャットフードはビオラル店内でもフェースが多くとられており、視察日には広告商材やアプリでのポイント付与などのプロモーションも行われていた。

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