多発する自然災害に備えるためには?ストック食材のトレンドをクックパッドから探る
災害時には「米の炊き方」「パンのつくり方」のニーズが高まる
ストックしている食材活用の視点で、18年9月6日に発生した北海道胆振東部地震を例に、被災した地域での検索傾向の分析をしていく。
まず「ご飯の炊き方」にまつわる検索が大幅に増加した。これは地震発生後、北海道で大規模な停電が発生したため炊飯器の使用が制限され、土鍋や圧力鍋を使った炊飯方法が必要とされたためだ。数日後には「パンのつくり方」が上昇した。これは停電によりパンの生産・入荷が停止したこと、ご飯ばかりで飽きが生じていたこと、さらにスーパーで食材が品薄になるなか小麦粉をはじめとした粉物は比較的手に入りやすかったことが組み合わさったためだ。
このように、単に備えとして食材をストックするだけではなく、生活者に対して「電気が無い時にどう調理するか」「少ない材料でどうつくるか」「洗い物を減らすにはどうしたらいいのか」などの情報発信も合わせてしていく必要があることがわかる。