巣ごもり需要と季節要因で鍋つゆ市場は大きく伸長!今年の鍋シーズンの動向を探る
汎用性の高い小分けタイプが好調 とくにしゃぶしゃぶ用が需要増
ストレートタイプに加え、大きく売上を拡大しているのが小分け濃縮タイプ。家族でもひとりでも好きな量だけつくれ、保存にも便利な小分け濃縮タイプは、鍋物はもちろん汎用調味料としても需要を伸ばしている。味の素では、本格的なおでんが家庭で楽しめる「鍋キューブ おでん本舗」〈あごだし醤油〉を新発売。独自技術を活用することで、おでんの人気具材である大根への短時間での味染みを可能にした。
トリゼンフーズでは、鍋物だけでなく、料理をつくるときのだしの素として「うまいのもと」シリーズを発売した。さまざまな料理で使えることを提案し、年間の定番化を図っていく。
また、味別の鍋つゆでここ数年、需要を伸ばしているのが、しゃぶしゃぶ専用鍋つゆだ。つけだれを必要とせず、しゃぶしゃぶするつゆの味わいだけで食べることができる鍋つゆ。千切りキャベツやレタス、豆苗、もやしなどを使うため、他の鍋と比べて煮込む必要がないので、忙しい平日の夕食などにも活用されている。
エバラ食品やヤマサ醤油、ヤマキのほか、Mizkanも新商品「スープも味わうしゃぶしゃぶ」シリーズを投入。本格的な鍋シーズン前や食卓登場頻度が落ちてくる2月などに提案したいところだ。
今年も外食がしづらい傾向は続いているため、おうちでの鍋物需要は高まることが予想される。