西友、PBの領域を超えたオリジナル商品の開発戦略とは 2023年までに構成比25%めざす
マーケティング施策を強化
商品開発だけでなく、マーケティング活動も強化し、ブランド認知を進め、販売をいっそう強化する。
「お墨付き」の店内POPを刷新。視認性を高めるだけでなく、ブランド便益をわかりやすく店頭で表現する。また、店内一等地に「お墨付き」専用コーナーを設置したほか、21年6月からはインスタグラムも開始した。
今後は、ユーザーのと一緒に作っていくブランドをめざしており、「アンバサダー」を任命して、商品を積極的に紹介してもらったり、お墨付きユーザーの声を生かした商品開発を行いたい考えだ。
そうした取り組みの結果、21年以降も毎年2ケタ以上のPB売上成長をめざし、23年にはグロサリーにおけるPB構成比を25%にしたい考えだ。なお、同社は前年、「22年までに20%以上」と掲げていたので、その目標はかなり上振れした格好だ。
今後、価格競争の激化に加え、業態の垣根を越えた競争が激しくなるなか、「自社にしかない特別な価値」を持った商品は、強豪との差別化でも、目的来店性を高めるうえでも、来店動機を作るうえでも非常に重要になる。今回西友が発表した戦略は、食品小売業がめざすべき確かなPB戦略の軌道だと言えるだろう。