岩塚製菓がプラスチック包材を3割削減、環境に配慮した商品開発を進める
日本のお米の需要と消費拡大をめざし、日本のお米を100%使用した米菓づくりに取り組んでいる岩塚製菓。なかでも人気No.1のせんべいが「岩塚の黒豆せんべい」。こだわりの原料と独自の製法で生み出した歯ごたえのある食感は幅広い層に支持されている。
同社では東日本大震災復興支援商品として福島県南相馬市の子供たちとともに商品開発した「バタしょっと」を2013年から販売を開始。毎年期間限定で発売しており、売上の一部を義援金として南相馬市に届けてきた。2011年の出会いから今年で10年が経ち、当時一緒に商品開発した子供たちは20歳を迎える。2月には当時の子供たちの姿をパッケージに掲載した「バタしょっと」を発売し、福島県南相馬市との10年にわたる支援活動の集大成を迎える。
一方、米菓で課題のひとつになっているのがプラスチック包材の削減。同社では昨年からパッケージのスリム化に取り組みはじめた。プラスチックトレーの使用をやめ従来品よりスリムにし、内容量はそのままに、プラスチックを3割削減した。
北海道十勝産大袖振大豆を使用したソフトな食感の「大袖振豆もち」と、桜えびを生地に練り込み、あっさりした塩味で仕上げた「桜えびかきもち」、もち米の風味を感じられるシンプルな味わいの「岩塚あられ 鬼ひび」をスリムパックに変更した。これにより、ゴミの排出量を減らすことができ、環境負荷低減につながる。同社では順次、スリムパック化を進めていく考えだ。
また、小売店に対して「まるごとにっぽん米」の米菓のコーナー化を提案。健康志向を背景に原料にこだわる人が増えていることから、コーナー化することで、ユーザーにとって購買時に商品を探しやすいというメリットがあり、購買促進につながっている。今後も引き続き、コーナー化を促進していく考えだ。
カテゴリーフォーカス の新着記事
-
2021/05/13
茶系飲料市場、チャネルにより明暗分かれる 健康やおいしさなど新たな魅力を訴求 -
2021/05/12
低カロリー甘味料市場、コロナ禍で内食生活が浸透し、間口・奥行きともに拡大 -
2021/05/11
プレーンヨーグルト市場、食シーンが広がり大容量中心に消費量は増加 -
2021/04/28
マヨネーズ市場、コロナ禍の内食率増加で需要は安定的に拡大 -
2021/04/27
ノンアルコール飲料市場、外出自粛や家飲みの増加で健康を気づかう人から支持 -
2021/02/10
岩塚製菓がプラスチック包材を3割削減、環境に配慮した商品開発を進める
この特集の一覧はこちら [11記事]
関連記事ランキング
- 2024-10-22おせち市場、「おせちのカジュアル化」も追い風に、販売機会の拡大で市場はますます好調!
- 2024-10-21健康・機能性市場トレンド2024 秋・冬
- 2024-10-08世界中でプラントベースフード市場が急成長、この10年で約2.5倍に拡大
- 2024-10-22機能性ヨーグルト、24年度上期の市場は厳しい状況、機能訴求で市場回復を図る
- 2024-10-23スンドゥブ市場、韓国ブームを背景に好調に推移、喫食経験率アップが目標
- 2024-10-21朝食に菓子・デザートが増加!?長期的なトレンドの変化を探る
- 2024-10-09シリアル市場、健康志向を背景に需要拡大 グラノーラ・コーンフレークが好調に推移
- 2023-04-26「簡便・時短」から「タイパ」へ 急拡大する「タイムパフォーマンス」志向
- 2023-06-30韓国食材、ブームから「食卓の定番」に!韓国食品メーカー4社が語るマーケティング戦略とは
- 2024-05-24ヘアカラー市場、外出機会の増加に伴い明るい髪色を好む消費者が増加
関連キーワードの記事を探す
栄養を通じて受験生をサポートする明治の「受験飯」、24年度はさらなる認知拡大をめざす
三島食品の「ゆかり」、脱「ふりかけ依存」で売上アップ、その戦略とは
サステナブル商品 小売やメーカーの取り組みが進み生活者の関心も高くなる傾向
店舗サイドから仕掛けるきっかけのひとつとして売場の注目度を高め販売実績向上をめざす