亀田製菓、ユーザーとのコミュニケーションを深化させ新しい顧客の取り込みに成功!

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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 今年で発売55周年を迎えるロングセラーブランドの「亀田の柿の種」。コロナ禍で家飲み需要が高まったことと、話題となるプロモーションを展開したことで、昨年は大きく伸長した。 

亀田製菓のラインナップ

話題となるプロモーションで「亀田の柿の種」の需要アップ

経営企画部 コーポレートコミュニケーションチームアシスタントマネージャー
池ノ上 雄樹氏

 2019年に実施した「当たり前を疑え!国民投票」キャンペーンの結果を受け、昨年は柿の種とピーナッツの比率を見直す商品のリニューアルを実施。また、「亀田の柿の種」のデザインコンクールや「亀田の柿の種何なの?問題」など、ユーザーとコミュニケーションを図るキャンペーンを行ってきた。マツコデラックスさんを起用したテレビCMも好評で、新しいユーザーの取り込みに成功している。

 

 さらに3年の研究・開発期間を経て、日本宇宙飛行士が宇宙で食べられるおやつとして、17年に米菓で初めて宇宙日本食認証(JAXA)を取得。20年12月についに「亀田の柿の種」が宇宙食として宇宙に届けられた。今年で発売55周年を迎える「亀田の柿の種」は、次々に話題を提供することで、ブランドの鮮度感を高め、新たなユーザー獲得につなげている。今年も引き続き、プロモーションを仕掛けていく予定だ。

 同社のもうひとつの主力商品である「ハッピーターン」では、ブランドキャラクターであるターン王子を主役にしたスマートフォン向けオンラインゲームをリリース。ゲームの得点に応じて豪華商品が当たるオープンキャンペーンを行った。

 一方、20年3月に発売した「洋風あられコレクション アラコレ」が好調。チーズあられやハニーあられ、ペッパーあられ、素焼きアーモンドなどをミックスした洋風あられで、組み合わせによって多彩な食感が楽しめる。

 さらに同社では、既存品、新商品ともにECOパッケージ化の取り組みを進めている。トレーをやめて商品をスリム化することで、資材の削減につなげた。これにより環境負荷を低減できるとともに、持ち帰りもかさばらず、ゴミの排出量削減のほか、売場スペースの有効活用にもなる。今後も他の商品も順次、ECOパッケージへ切り替えていく考えだ。

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