2020年度上半期の注目カテゴリーランキング「食品編」 コロナ禍による内食生活の浸透で調味料など22カテゴリーが伸長
2020年度上半期の注目カテゴリーランキング、食品では25カテゴリーを取り上げた。期間通算の金額PIで前年を上回ったのは22カテゴリー。そのうち12カテゴリーが2ケタ増となった。
コロナ禍で内食生活が浸透したことで、「つゆ」や「鍋つゆ」「中華調味料」「お茶漬けの素」「キムチ」「塩こんぶ」「しょうが」などの調味料やご飯のお供となるカテゴリーが大きく伸長した。また、健康意識の高まりを受け好調な「低カロリー甘味料」や、家飲み需要や調理用途の拡大で「フレッシュチーズ」も2ケタ増となった。
多くのカテゴリーがコロナ特需となったが、逆に向かい風となったのが「グミ」と「ガム」。オフィスや外出時の喫食が中心の両カテゴリーは前年割れとなった。
全体的には“コロナ特需”が新たなユーザーの掘り起こしにつながったカテゴリーが多い。今後は彼らをリピーターとして育成していくことがカギとなる。
カテゴリー別金額P Iと対前年同期比
●データ協力:データは、㈱KSP-SPのPOSデータサービス「KSPワイド 食品スーパー」を活用し、一部カテゴリーについては、ダイヤモンド・リテイルメディアが加工したもの。
●参加企業・参加店舗数:「KSPワイド 食品スーパー」データは全国約1030店舗の食品スーパーマーケットの販売実績データで構成されている。チェーン数は約150。㈱KSP-SPでは、このデータを10地区に分け、週次・月次単位に集計している。
● 分析指標は金額PIと数量PIを使用し、金額、数量の両面から各カテゴリーを多面的に分析している。
● 集計期間:今回使用したデータの集計期間は「カテゴリー内 売上シェア トップ20」が、2020年4~9月までの6カ月間。「金額PI 対前年比・月別推移(上半期)」「数量PI 対前年・月別推移(上半期)」が19年度上半期(19年4~9月)と、20年度上半期(20年4~9月)の比較である。