第2次からあげブームは2つの専門店の東京進出から始まった!=連載:深掘りすれば見えてくる

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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外食、中食、内食あらゆるシーンで人気が拡大

第2次からあげブームヒストリー
ダイヤモンド・チェーンストア誌4月15日号掲載

 第2次からあげブームを語るうえで忘れてならないのが、サントリーによる「ハイ&カラ」キャンペーンだ。13年9月、「ハイボールにカラアゲでハイ&カラ」とうたうサントリー角ハイボールのテレビCMがスタート。「ハイボールを飲みながら、からあげを食べる」というスタイルが料飲店でも家飲みでも人気を集め、ハイボールブームとからあげブームの両方を盛り上げた。

 「この頃になると、スーパーにもブームが波及し、店内調理の総菜からあげが進化。専門店の味にならい、薄衣でジューシー、大ぶりなからあげがつくられるようになりました。今でも幻のからあげとして有名なのが、14年4月に西友が発売した『国産むね肉使用・中津からあげ』。わずか1年間の販売でしたが大ヒット。今に続く鶏ムネ肉ブームの走りともいえる商品でしたね」(八木氏)

 17年は酉年ということもあって、からあげのメディア露出はいちだんとアップ。外食産業においてもからあげ定食業態が生まれ、店舗数を増やしていった。また、冷凍食品においてもニチレイフーズの「特から®」などからあげのヒット商品が次々と誕生。19年には、家でのからあげを専門店の味のように仕上げる専用油「AJINOMOTO から揚げの日の油」がJオイルミルズから発売された。外食、中食、内食のさまざまなシーンでからあげの人気は拡大の一途。からあげと相性のいいレモンサワーブームも続き、その勢いはとどまるところを知らないようだ。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、世界的大不況が懸念される今、日本発のからあげがカラリと景気を回復させる救世主になれるか?大いに期待したいところだ。

からあげにもトレンドがある

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