~アースカマイラズ草消滅 4.5ℓ アース製薬~
市場トレンドに応えて大容量をラインロビングブランド初のテレビCMも投入
4SKUでシリーズ全体の売上アップ
「ガーデニング 除草剤」部門のアンケート結果は、回答の商品がややばらけるかたちになったが、その中でアース製薬の「アースカマイラズ 草消滅 4・5ℓ」が、半数近くの回答を得たことで、今年の受賞となった。
ここ数年、草むしりから解放され、高齢者や女性でも使いやすいことから、除草剤の市場が伸びている。それを受けてホームセンターでは、同カテゴリーを強化しているところが多い。
さらに、大量散布ができる大容量タイプの伸張が顕著で、アンケートでも同タイプをあげた回答が多かったことは特筆される。
また除草剤は、そのまま使えるAL剤(液剤)が市場をけん引しているのだが、AL剤は速効性を特徴とする製品が多いなかで、「アースカマイラズ 草消滅」は、近年のAL剤のトレンドである速効効果と持続効果を兼ね備えていることが特徴。売場でも、商品特徴を全面的にアピールすることで、初めて使う人にも手に取ってもらえたことが、同商品のヒットにつながった。
「アースカマイラズ 草消滅」の発売は10年前になる。「スプレー700㎖」「シャワー700㎖」「ジョウロヘッド2ℓ」の3商品ですでに、長期間用除草剤としてはトップブランドとして成長してきたが、2019年1月に「ジョウロヘッド4・5ℓ」を発売した。「アースカマイラズ草消滅」シリーズのラインアップを拡充。店頭での品揃え強化を積極的に提案し、同シリーズのシェア拡大と、除草剤部門全体の売上アップに貢献した。
植物由来の除草剤もブランド力アップに寄与
「ブランド力」「新規機能性」「売場提案(販促)」「メーカーの広告力」の4項目で、最高の評価となった。
ブランド発売以来10年で培った信頼性が、「ブランド力」に対して高評価となっている。
またアース製薬は、食品成分由来の除草剤「アースガーデンおうちの草コロリ」シリーズを7アイテム発売している(詰替用含む)。食品成分をアピールすることで、安心・安全に訴えかけ、同シリーズもヒット商品となっていることも、アース製薬としてのブランド力アップにつながっているようだ。
「新規機能性」が評価されたのは、持続性と即効性が訴求できたこと、大容量タイプであること、散布しやすいシャワーヘッドの採用などが要因。「売場提案(販促)」除草剤売場の核商品となったこと、「広告力」は、同ブランド初のテレビCMの投入が評価された。
速効性&持続性を兼ね備えた除草剤大容量タイプ追加でリピーターにも好評
アース製薬の家庭園芸用品「アースガーデン」シリーズから2019年1月21日に発売された「アースカマイラズ 草消滅4・5ℓ」は、「液剤の速効性」と「粒剤の持続性」の2つの特長を併せ持つ液剤タイプの除草剤だ。
部分的にかかっても茎葉に浸透吸収し根まで枯らし、効果のムラが起きにくい「グリホサートイソプロピルアミン塩」をはじめ、雨で流されにくく約6カ月間雑草の生育を抑制する「ブロマシル」、多年草のスギナなどしつこい雑草にも効果を発揮する「メコプロップPカリウム塩」という3つの有効成分を配合。散布してから2~10日で枯れ始め、6カ月間効果が持続する。
「アースカマイラズ 草消滅」は発売から10年を迎え、ブランド認知も拡大。
18~19年の除草剤市場は前年比116%と好調に推移したが、中でも長期間効果が持続するタイプの商品は前年比158%と大幅に伸長している。この市場拡大の要因について、同社は世帯数の増加に加えて、高齢化により省力化を考えて草むしりから除草剤の使用に切り替える人が増えたことが影響していると分析している。
これまで液剤タイプの除草剤の容量は2ℓが主流だったが、近年、ホームセンター業態では容量の大きい4ℓ以上のサイズが好まれる傾向にある。
そこで、同社では同シリーズのラインアップ強化とさらなる除草剤市場の活性化を図るべく、大容量タイプの「アースカマイラズ 草消滅4・5ℓ」を追加発売した。4・5ℓタイプはムラなくまけるジョウロヘッドを採用し、1本で約56~225平方メートルに散布できる。これにより、同ブランドは700㎖(スプレー、シャワー)、2ℓ、4・5ℓ、6ℓの5アイテムとなった。
同社では4・5ℓタイプの発売に合わせ「アースカマイラズ 草消滅」ブランド初となるTVCMも投入し、さらなるブランド価値向上をめざしている。
メーカー( 担当者) のコメント
自社開発商品「ロハピ」を投入無料のガーデニング相談も人気
「アースカマイラズ 草消滅4・5ℓ」が、多くのバイヤーさまから評価をいただいたことを嬉しく思っています。市場が拡大している除草剤の中でも、長期間効き目が持続するタイプは非常に伸びており、大容量タイプをラインアップに追加したことでさらなる拡販をねらっています。
今期の注目新製品は食品原料99・9%でつくられた病害虫対策商品の「ロハピ」です。弊社の長年の研究開発を経て、加工食品等に使用される食品用乳化剤に含まれるカプリン酸グリセリルが、害虫の気門を封鎖する作用に加え、うどんこ病の分生子の収縮、細胞膜の破壊により、殺虫殺菌効果を示すことを発見し、有効成分として採用し、農薬登録しました。
アオムシなどの大きな虫にも効果があり、安心と高い効果の両立ができた製品です。ちなみに「ロハピ」は「ロハス+ハッピー」の略で、親しみやすいネーミングをめざしました。店頭用のPOPをはじめ、デジタル広告としてオリジナルアニメーションも作成中で、ブランド名による指名買いをねらっています。
また、「土にまくだけ害虫退治オールスター(散布器付き)」は野菜・果物から花・観葉植物まで約300種の植物に使える農薬です。植付時でも生育途中でも使え、1プッシュで約1gの量が出てくる散布器が付いているため、まきすぎの心配もいりません。
弊社では、ガーデニングに関する悩みを写真などでLINEに送っていただくことでイメージキャラクターのまもるくんがアドバイスを行う「ガーデニングのお悩み解決 ホットライン」を展開しており、友達登録が11万6000人を超えました(2020年1月時点)。今後も農薬の正しい使用方法など啓蒙活動に注力し、ガーデニング人口の醸成に努めてまいります。