ジム利用者だけじゃない! 急拡大するプロテイン市場をけん引する、意外なユーザー層は?

兵藤雄之
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植物性プロテインが海外で拡大する必然の理由とは?

 デュポン(http://www.dupont.co.jp/)の担当者は「2019年には数多くのプロテイン商品が上市されており、市場はさらに拡大している」ととらえている。また、3年連続でスポーツの祭典が日本で開催される(2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年のワールドマスターズゲーム関西)ことから、日本のスポーツ産業市場は、2012年から2025年の間に2.5倍に拡大すると予測されているが(経済産業省「スポーツ未来開拓会議中間報告」)、スポーツプロテイン市場も同じレベルで成長するだろうと見込んでいる。

さまざまなプロテイン製品を提案するデュポン社のブース
さまざまなプロテイン製品を提案するデュポン社のブース

 この成長市場において、デュポンでは、粉末飲料・RTD/乳製品/ベーカリー製品向けに、粉末状大豆たんぱく、粉末状えんどう豆たんぱく、粉末状カロブ豆(いなご豆)たんぱく、栄養バー/肉代替品に対しては大豆ナゲッツ(クリスプ)、組織状植物たんぱくを供給していくという。

 現在は、大豆たんぱくが植物由来のプロテインの主流だが、えんどう豆たんぱくは非アレルギー性のため、とくに欧米で市場が拡大中であり、カロブ豆たんぱくは食物繊維も豊富なプロテインとして注目を集めている。

 大豆、えんどう、カロブの3種の植物プロテインをブレンドした同社の「ボタニカルプロテイン」は、植物性食品を好む層のボディメイク/ダイエットに向いており、ホエイ(牛乳に含まれるたんぱく質の一種)、ソイ(大豆のたんぱく質)、ガゼイン(ホエイと同じく、牛乳を主成分とするたんぱく質だが吸収速度がゆっくりとしている)、の3種の消化吸収の異なるプロテインをブレンドした「ゴールデンブレントドリンク」は、筋肉の合成が長時間持続するため、筋肉をつけたいアスリートに適しているという。

 栄養バーに使用する大豆ナゲッツについては、ヘルシースナッキング、高たんぱく食品をキーワードに世界中で市場が急拡大している。デュポンでは髙たんぱく(90%以上、通常は60%程度)のものもラインアップにとりそろえている。組織上植物たんぱくは宗教上の理由のみならず、健康面、環境への配慮などから、動物性食品の摂取を控えるフレキシタリアンが増加傾向にあることに対応するもので、海外ではその伸びが顕著になっている。繊維感をどれだけほんものの肉に近づけられるかが課題だという。

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