靴下なのに「履かない」!?逆転の発想と技術で大ヒットした、ナイガイの新商品とは
創業100年が後押しした「逆転の発想」
折りしも、同社は2020年に創業100年を迎え、企業メッセージとして「素足以上に足どり軽く」を掲げ、次の100年を見据えていたタイミング。靴下丈の「短縮化問題」に大胆に切り込んだ同製品は、会社の前向きな姿勢を具現化する意味でも、十分にインパクトがあった。
とはいえ、老舗メーカーとしてのブランド力、培った技術力を活かした製品でなければ、単におもしろいだけで終わってしまう。どうすれば履かずに靴下としての機能を盛り込めるのか。試行錯誤を重ね、完成までに2年を要した。
その結果、編み込み技術で凹凸をつけて滑りにくさを、綿混素材で吸湿力を、抗菌防臭加工素材の使用でニオイ対策を、それぞれ実現。裏面にはグリップ力に優れたシートを採用し、ズレにくくした。もちろん、靴下のように洗濯も可能で、清潔感にもこだわった。