機能性表示食品の2022 秋・冬トレンド、トクホから機能性表示食品へ需要がシフトし拡大傾向

石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
Pocket

脂肪や血糖値などの生活習慣病予防が5割

機能性表示食品の2022年秋の新商品

 訴求効能別では、生活習慣病予防が市場の約5割を占め、脂肪やコレステロール、高血糖値、血圧、認知機能訴求など、中高年層に需要の高いヘルスクレームの商品が展開されている。とくにコロナ禍以降は外出自粛によるコロナ太りを気にする生活者が増えたことで脂肪対策商品を中心に需要が増加。ドリンク類やサプリメントが大幅に伸長している。

 この秋の新商品を見てみると、明治は「明治脂肪対策ヨーグルト」「同ドリンクタイプ」を発売するほか、森永乳業は「ビヒダスヨーグルト 便通改善 脂肪ゼロ」「同ドリンクタイプ」を発売。大塚食品は水溶性食物繊維である大麦β-グルカンが含まれる「もち麦・玄米入りマンナンヒカリ」「同マンナンごはん」に加えて、大豆イソフラボンにより、「肌が乾燥しがちな中高年女性の肌のうるおいを保つ」、「中高年女性の骨の成分を維持する」という2つの機能性表示を持つ「さらっと飲めるスゴイダイズ」を発売。食品スーパーの主要顧客である30~60代女性に刺さるヘルスクレームであるかが成長のカギになると言えそうだ。

 

1 2

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態