こだわるなら「用紙」にもこだわろう! POPのプロが教える用紙の選び方

森本 純子 (POPディスプレイコンサルタント/行動心理士/モリモトデザインオフィス株式会社 代表取締役)
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視認性の高い「立体POP」をつくる!

 POP用紙は、厚みのある用紙を選ぶことをオススメします。

 厚みがある程度あることで、ラミネート加工をしなくても湿度で丸まったり反ったりするリスクを避けることができ、長期間掲示することができます。また、紙自体を自立させることも可能ですので、視認性の高い「三角POP」や「スイングPOP」などの立体POPとしても使うことができます。

用紙の厚み表記のイメージ
用紙の厚み表記のイメージ

 立体POPに使用する用紙の厚みは、一般的な官製ハガキぐらいの「上質紙・180kg」(厚み0.25mm)以上を選ぶとつくりやすいと思います。ちなみに、紙の厚さを表す単位には、坪量の「gsm(Grams per Square Meter)またはg/m2(グラム毎平方メートル)」、紙厚の「mm」、斤量の「kg」があります。どれも数字が小さければ用紙は薄く、大きければ用紙に厚みがあることになります。 

三角POPのイメージ。
三角POPのイメージ。ミニサイズでつくると、とくに女性のお客さまの興味を引くことができます。

 そして三角POPは、カウンターやテーブルなどに置けて、3面に情報を掲示することができるため、より多くの情報提供が可能です。視認性が高く置く場所を工夫すれば必ず気づいてもらえるPOPです。お客さまが手に取ってじっくり読むことができるので、お得な情報やイベント情報などを掲示するのがオススメです。

 また、スイングPOPは、空調などで揺れるため、さらに視認性を高められ、お客さまの目線を集めやすくなります。今あるひと言POPをスイングPOPに代えるだけで、売上が上がったという実例もありますので、ぜひ試してみてください。

 用紙の質感、厚み、形状を代えるだけで、売上が変わる体験をぜひ皆さまにも味わっていただきたいと思います!

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記事執筆者

森本 純子 / POPディスプレイコンサルタント/行動心理士/モリモトデザインオフィス株式会社 代表取締役

東京都出身。ベッドメーカー(POPディスプレイ担当)、企画制作会社(制作ディレクター)、人材教育会社(マーケティングデザイン事業責任者)を経て、2009年に独立。行動心理に基づいた、店頭POP・商品パッケージをはじめとする販売促進ツールデザイン事業を手掛け、セミナー・研修、店舗改善を全国で行い、6000名以上の指導にあたる。

著書 「POPのお悩み解決します すぐ書ける!「稼ぐPOP」のつくり方」 (同文舘出版)
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