気温だけでなく「湿度」にも注目! 空気が乾燥した時期に売れるカテゴリは?
「先週は暑かったからアイスが売れた」「寒かったから売れなかった」このように、消費ニーズは、気温に反応するカテゴリが多いものです。しかし、気温以外に反応する、重要な気象要素もあります。「湿度」もその一つです。普段の天気予報ではなかなか解説される機会が少ないのですが、湿度が低い状態が予想される場合のウェザーMDのポイントについてまとめます。
湿度の季節変化に注目!
日本では1年の中で湿度がどのように変化しているのか、日本の中で気候が異なる3つの地点(札幌、東京、那覇)のデータで確認します。下図は、平均湿度の月別変化です。
日本付近では、夏は小笠原高気圧から吹き出す温暖湿潤な南東季節風の、冬はシベリア高気圧から吹き出す寒冷乾燥な北西季節風の影響を受けやすい特徴があります。つまり、夏場は湿度が高く、冬場は湿度が低くなるのが一般的です。
ただ、北陸以北の日本海側の各地は、真冬の時期は雪の降る日が多いため、乾燥の程度は限定的です。また沖縄など海風が入りやすい地域は、季節による湿度の上下幅が小さくなります。
それ以外、北日本の太平洋側や東日本~西日本の地方は、気候の特徴が似ています。つまり1年の中での湿度変化も、東京のデータで示したグラフと同じような形になります。
それぞれの地点のグラフに、参考として年間平均の湿度水準も示しました(赤線)。夏から冬に向けての季節推移の中で、いつ頃湿度が年間平均水準を下回るようになるかというと、10~11月と分かります。そこから春先の3~5月頃までが、乾燥のシーズンです
続きを読むには…
この記事は DCSオンライン会員(無料)、DCSオンライン+会員限定です。
会員登録後読むことができます。
DCSオンライン会員、DCSオンライン+会員の方はログインしてから閲覧ください。
常盤勝美の実践ウェザーMD の新着記事
-
2023/11/10
暖冬になる可能性が極めて高い今冬、バイヤーが注目すべき商品カテゴリーは? -
2023/09/05
台風接近時、大雨特別警報の対象地域でみられる消費動向——チェックすべき20品を発表! -
2023/07/12
知っておきたい線状降水帯の基礎知識と、流通業界における対策 -
2023/06/15
4年ぶりとなるエルニーニョ現象が目前に——今夏・秋・冬、小売店が気をつけるべきことは? -
2023/05/15
天気予報「大気の状態が不安定な日」に店長が見るべきチェックリスト -
2023/04/13
今夏の天候予測!例年より暑い?2023年夏にすべきMD対策とは
この連載の一覧はこちら [35記事]
関連記事ランキング
- 2022-08-12秋本格到来の前に確認したい、「秋の深まりを実感する日」に売れるカテゴリベスト30!
- 2022-11-042022年冬は平年並みの寒さ? 小売業は初雪に備えを!
- 2023-11-10暖冬になる可能性が極めて高い今冬、バイヤーが注目すべき商品カテゴリーは?