顧客とのデジタル接点を強化したマーケティング推進
“朝獲れ魚”の販売はリアルタイムで情報配信し価値を伝達
「価値を伝え、購買行動を促進する」取り組みとして、今年度は「期待を超える鮮度・品質」「食での健康サポート」に注力する。たとえばJR東日本の新幹線輸送を使い、北陸・富山県の朝獲れ魚の販売を始めた。輸送中から店舗販売までLINEでリアルタイムに情報配信をした結果、大盛況となった。また、ブランド養殖魚のブリの情報配信では、18万人のLINE友だちのうち、約60%の11万人が開封し、商品購入が配信前の1.7倍に跳ね上がった。このように商品価値やストーリーの情報伝達にも力を入れ、仕入れと販売を一体化した取り組みを進めている。
その他、個店ごとの良い取り組みや売場づくりを水平展開するために「Postfor」という画像共有サービスを活用している。各店舗自慢の売場を携帯で写真に撮り、その情報をアップする。「いいね!」やコメントも従業員同士でやり取りできるため、売場展開レベルの向上につながっている。
顧客接点のデータ分析ではメーカーとの協業を拡大する
「データ・接点のメディア化」については、メーカーと協業しながら東急会員様へのLINEアカウント活用、楽天会員様への楽天アセット活用を実施している。企画ごとの最適なターゲティングに加え、メディアの閲覧と商品購入については、ポイントカードのレジ提示データを元に計測。検証型のマーケティングを実施することで、販促・広告の効率化や商品コンセプトの改善に役立てている。
今後も地域のお客さまに持続的にご利用いただき「ファン」になっていただくために、東急ストアにしか提供できない価値(強み)づくりに磨きをかけるとともに、今後の環境変化への対応力を強化し、安定的に事業継続できる取り組みを強化していきたい。