進化と強化を続けるデジタル販促「Shufoo!」、ユーザーとメーカーを結び店舗へ誘導!
個店対応を可能にしたのが「Shufoo! ミニチラ」。店舗(=売場)から発信するタイムリーな情報をプッシュ通知でスマホなどに配信する仕組みだ。この個店発信型のサービスは、タイムサービス情報や「スタッフの一押し」商品情報、商品の利用シーンの提案など、店長や店舗スタッフが消費者にアピールできるサービス。投稿は、スマホからメールを送る感覚で誰でも簡単に行えるようになっている。「この『Shufoo! ミニチラ』によって、高額商品が売れたり、1日に20〜30個しか売れなかったまんじゅうが、3000個売れるようになった」と亀卦川副本部長が事例を紹介してくれた。
スマホアプリやSNSで情報を得る消費者が増えている状況から、流通企業各社も自社限定アプリの必要性が高まっている。その動きを捉え、流通企業を支援する目的で導入したのが「ASPアプリ」である。Shufoo! チラシアプリ機能を流用して、自社アプリを簡単に立ち上げることができるサービスを提供している。
全国一律のマーケティングでは、消費者の需要は捉えきれなくなってきている。そこで、コンテンツの量(配信回数も含め)を増やし、消費者の手の中に届ける。そのようなパーソナルMD的なものを可能にするのが、電子マーチャンダイジングであり、それを実践するためのツールとしてのサービスを用意している。
蓄積されたDMPを活用したCRMによって消費者との関係を強化
Shufoo!には、チラシ閲覧ログデータが蓄積されている。その数は、年に3000万人にのぼる。しかし、Shufoo!をはじめ、ネット上には主婦を対象としたリアルな購買行動データがなかったことに着目し、DMPに購買行動データも蓄積するシステムや企画を導入した。
そのひとつが、広告閲覧者の来店を可視化したサービスである。Shufoo! DMPで配信ターゲットをセグメントした対象者に配信し、スマホのGPSから取得した位置情報を活用しすることで、広告閲覧者の来店を可視化するものである。
購買行動のデータ取得としては、レシート情報を取得する「レシートくじ」を定常的に実施している。Shufoo!掲載店舗での買物レシートをスマホで撮影して、その画像と購入店、購入日、購入金額をShufoo!アプリの専用フォームに入力して応募。抽選で1万円が100名に当たるキャンペーンとして、毎月実施している。これによって、ユーザーの来店前の情報収集と、レシートから抽出される実際の購買行動をDMP上で紐付けできる。リアルな主婦の購買行動をデータ化できることで、新たなマーケティング支援が可能になってきている。