ユーロ圏3月総合PMIは53.2、サービス業が予想以上に健闘
[ロンドン 7日 ロイター] – IHSマークイットが7日発表した3月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)は53.2と前月の48.8から上昇し、好不況の分かれ目となる50を回復した。
速報値の52.5から上方改定された。
製造業が好調なことに加えて、サービス業が新たなロックダウン(都市封鎖)にも関わらず予想以上に健闘していることが示された。
3月のサービス部門PMIは49.6と2月の45.7から上昇し50に迫った。速報値は48.8だった。
IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「景気は最近のロックダウンを大方の予想よりもかなりうまく乗り越えた」と指摘。「製造業の回復に加えて、ソーシャルディスタンスや移動制限などのサービス業への打撃が前年同時期と比べてはるかに小さい」と分析した。
供給の問題によりサービス業の投入コストが大幅に上昇したため、価格指数は48.1から50.5へ上昇し、約1年ぶりに50を上回った。
ユーロ圏で新型コロナウイルスの感染が再び急拡大し、ワクチンの接種が遅れているにもかかわらず、楽観度を示す総合先行き生産指数は67.9と前月の67.0から上昇し、2018年2月以来の高水準を記録した。
ウィリアムソン氏は「この回復力は企業とその顧客が改善を見込んでいるだけでなく、ウイルスとの共生にますます適応していることを示唆している」と述べた。