ユーロ圏CPI、11月改定値は前年比-0.3% 4カ月連続下落
[ブリュッセル 17日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が発表した11月の消費者物価指数(HICP)改定値は前年同月比0.3%下落し、4カ月連続でマイナスとなった。エネルギー価格が押し下げ要因となった。今月上旬に発表された速報値から改定はなかった。
9月と10月も前年同月比0.3%下落していた。0.3%のマイナスは4年ぶりの大幅な下落となる。
11月は前月比も0.3%下落した。
11月の前年同月比の内訳は、食品・アルコール・たばこが0.36%ポイント、サービスが0.25ポイント指数を押し上げた。一方、エネルギー価格は8.3%下落し、指数を0.82ポイント押し下げた。エネルギーを除いた工業製品は0.07ポイント押し下げた。
生鮮食品とエネルギーを除いたコア指数は0.4%上昇。前月比は0.4%下落した。
エネルギー・食品・アルコール・たばこを除く物価は前年同月比0.2%上昇した。前月比は0.5%下落した。
ECBは中期的なインフレ率目標を「2%をやや下回る水準」としている。
国別ではオーストリアが1.1%上昇と最も高い上昇率を記録。一方、ギリシャは2.1%下落と最も大幅に落ち込んだ。続いてエストニアが1.2%下落、スロベニアとキプロスがともに1.1%下落だった。
ユーロ圏最大の経済国ドイツと3番目のイタリアは物価が下落。経済規模が2番目の大きさのフランスは0.2%上昇と小幅に伸びた。