[1日 ロイター] – 米貨物輸送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が1日示した2022年売上高見通しは市場予想を上回った。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を背景としたインターネット通販を追い風に21年通年は過去最高益となった。
UPSの株価は15%超急伸し、最高値を更新した。
22年の売上高見通しは約1020億ドルと、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の1000億ドルを上回った。
四半期配当を前年比49%引き上げ、1株当たり1.52ドルとした。
22年支出計画は55億ドルとした。うち60%は電気自動車購入などを含む成長プロジェクトに充てる。
21年の業績は、売上高が全部門で2桁台の伸びを記録。最大顧客の米アマゾン・ドット・コム向け配送による売上高は総売上高の11.7%と、コロナ禍前の水準を上回った。
21年の営業利益率は13.5%に上昇し、14年ぶりの高水準に達した。22年は自動化などを通じた費用削減で13.7%への上昇を見込む。