増収・営業増益で売上高5000億円を突破! イオン九州の好決算を徹底分析
健康志向の新フォーマット「b!olala」を開業
小型店の高速出店を支えるうえで、プロセスセンター(PC)の供給体制の強化も図る。現状では、生鮮加工を集中的に行う小規模PCの「マイクロPC」1拠点から30店舗程度に供給をしている。しかし、GMS・SM店舗にも供給が必要であり、小型店独自のニーズに対応できていないほか、店舗数の増加に供給力が追いついていなかった。
これらの課題をクリアするため、26年2月期は都市部小型店の出店エリアとしている福岡市内において、新たなPCの開設を検討する。供給力を拡大し、高速出店に向けた体制を整えたい考えだ。
また、イオン九州は25年4月開業予定の大型複合ビル「ONE FUKUOKA BLDG.」の地下2階に、「オーガニック」「ヘルス&ウェルネス」など健康志向の商品を集めた新たなフォーマット「b!olala」(ビオララ)をオープンするなど、新フォーマットによる価値創造にも取り組む。

そのほか、既存店のリニューアルについては10店舗を計画。今後も既存店への積極的な投資を進める方針だ。
一方で、27年2月期までの3年間の中期経営計画で掲げた出店計画と現在の出店数の乖離や長引く物価上昇、人件費などのコストアップを鑑み、中期経営計画における26年2月期の業績計画の下方修正を発表した。
26年2月期の連結業績予想は、営業収益が同3.6%増の5510億円、営業利益が同0.6%増の106億円、経常利益が同8.4%減の101億円、当期純利益が同12.2%減の53億円を見込んでいる。







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