最新決算が発表間近! コンビニの2022年売上ランキングをおさらい
2022年CVSチェーン全店売上ランキング!
間もなく、2023年決算が発表になる。CVS大手の取り組みはどのような結果となって現れてくるのだろうか。上場CVS各社決算発表を待つ前に、21年決算でのチェーン全店売上ランキングはどうなっていたのか、ここで振り返っておこう。
21年のCVS市場規模は、コロナ禍が各社の業績を直撃した20年からは持ち直し、既存店ベースでは0.6%増となったものの、全店ベースの売上高は対前年比1.1%増の10兆7816億円(日本フランチャイズチェーン協会)にとどまった。
市場をけん引してきた大手3社の22年2月期チェーン全店売上高も、首位のセブン-イレブンが対前期比1.7%増の4兆9527億円、2位のファミリーマートが同2.8%増の2兆8419億円、3位のローソンが同2.1%増の2兆2119億円。いずれも増加したが、コロナ前の水準には届かなかった。
とくに都市部では、リモートワークの定着や、外出や旅行を控えるといった、コロナ禍の影響による、消費者の生活様式の変化が、CVSの利用機会の減少につながっていた。
一方で、地域に密着した経営で成長を続けている中堅CVSもある。北海道を地盤とするセコマだ。21年12月期チェーン全店売上高は同3.7%増の1904億円と、コロナ前を超える水準で推移した。強みとする製造小売業(SPA)モデルを生かした、北海道産素材を使った独自商品が、商品力や価格面で優位性を発揮した。
コロナ禍が長期化し、かつてのような積極出店も難しくなるなか、大手CVSでは、新たな成長を求める動きが加速している。セブン-イレブン、ローソン、ミニストップではデリバリーを活用して顧客とのタッチングポイントの拡大を図っている。ファミリーマートは店舗ネットワークのデジタルメディア化を進めている。
中堅以下でも、ポプラ(広島県)のように、オフィスや工場内、施設内などのマイクロマーケット向けに、セルフ決済型の無人ミニコンビニ(1坪から5坪程度)の展開をスタートさせたところもある。