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物価2%目標「実現を期待」と鈴木財務相、政府・日銀が政策協定を再確認

日銀本店
11月2日、山際大志郎経済再生担当相と鈴木俊一財務相、黒田東彦日銀総裁が会談し、デフレ脱却と持続的経済成長の実現に向けた政策協定(アコード)に沿って連携することを再確認した。日銀本店、昨年5月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 2日 ロイター] – 山際大志郎経済再生担当相と鈴木俊一財務相、黒田東彦日銀総裁が2日会談し、デフレ脱却と持続的経済成長の実現に向けた政策協定(アコード)に沿って連携することを再確認した。

物価安定2%目標の達成に向けては鈴木財務相が日銀に対し、「実現に向けて努力頂くことを期待したい」と語った。

政府関係者によると3者会談は午後2時から都内で行われた。会談後、山際再生相は岸田新内閣のもとで「共同声明の維持を、もう1度確認するのが最も大事な話だった」とし、「日銀も政府も、緊密に連携を取りながら、物価安定目標の2%を日銀は目指し、(政府は)経済成長戦略をしっかり前に進める」との考えを記者団に述べた。

鈴木財務相は省内で「新しい内閣のもとで政府・日銀で面会できていなかった」と、この日の会談の経緯を語り、会談では「2013年1月の共同声明の考え方に沿って政府・日銀それぞれが役割を果たしながら、今後とも緊密に連携していくことを再確認した」ことを明らかにした。為替に関する議論はなかった。

一方、日銀は「経済・物価・金融情勢について幅広く意見交換した」とし、今後とも政府・日銀が「連絡を密にし、互いに十分な意思疎通を図っていくこととした」などとする声明を公表した。