[東京 21日 ロイター] – 財務省が21日発表した貿易統計速報によると、6月の貿易収支は3832億円の黒字となった。米国やアジア向けの自動車輸出が増え、2カ月ぶりに黒字に転じた。ロイターが事前にまとめた予測中央値は4600億円の黒字で、公表された黒字幅は予想を小幅に下回った。
輸出は前年比48.6%増の7兆2208億円と、4カ月連続の増加だった。自動車や自動車の部分品、鉄鋼がプラスに寄与した。
地域別では、米国向けが前年比85.5%増の1兆3442億円と、4カ月連続で増えた。欧州連合向けは同51.1%増の6536億円、中国向けは同27.7%増の1兆5877億円だった。アジア向けは前年比37.1%増の4兆1373億円となった。
一方、輸入は前年比32.7%増の6兆8376億円で、原粗油や非鉄金属、鉄鉱石が輸入額を押し上げた。輸入増は5カ月連続となる。