ヤマダHD、経常利益は約2.1倍の988億円に、21年3月期
家電量販店大手のヤマダホールディングス(HD)は4月19日、2021年3月期の連結経常利益が前期比約2.1倍の988億円になったようだと発表した。2月4日に公表した従来予想を178億円上回ったもよう。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う特別定額給付金の支給で家電製品の購入が増えた他、テレワークや巣ごもりに関連する需要が継続したことで、テレビやパソコン、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、空気清浄機などが想定以上に売れた。
売上高は8.6%増の1兆7500億円と従来予想から310億円上振れした。また、純利益は約2.1倍の517億円と従来予想を87億円上回ったようだ。持ち株会社化による販売管理費の削減も利益を押し上げた。
同社はあわせて、22年3月期の連結業績予想も発表した。売上高は前期比3.7%減の1兆6860億円、経常利益は1.8%減の970億円、純利益は0.6%増の520億円を見込む。前期の特別定額給付金の支給効果やテレワーク・巣ごもり需要の反動で売り上げが減少する見通し。新規出店は年間30店舗を計画、Eコマース事業や家電・家具の独自商品の開発・販売を強化する。