サムスン電子、第1四半期は44%営業増益の見通し 予想と一致
[ソウル 7日 ロイター] – 韓国のサムスン電子は7日、第1・四半期の営業利益が前年同期比44%増加するとの見通しを示した。アナリストによると、家電やスマートフォン、テレビの販売好調が背景。ただ、半導体事業は寒波で米生産が停止した影響で業績悪化が見込まれる。
営業利益は9兆3000億ウォン(83億2000万ドル)の見通し。リフィニティブ・スマートエスティメートのアナリスト予想も9兆3000億ウォンだった。
売上高は17%増の65兆ウォンの見通し。リフィニティブのアナリスト予想は62兆ウォンだった。
同社は今月、決算の詳細を発表する。
アナリストの予想では、モバイル部門の第1・四半期営業利益は1兆ウォン超増えて約4兆1500億ウォンとなる見込み。
調査会社カウンターポイントによると、スマホの旗艦モデル「ギャラクシーS21」シリーズの売り上げは1月の発売から6週間で旧モデルを上回った。S21の価格をS20よりも200ドル安くしたことが売り上げ増につながったもようだ。
アナリストの予想では、半導体部門の利益は約20%減の3兆6000億ウォンの見込み。国内での増産に伴うコストと、2月半ばの寒波によるテキサス州の工場停止で世界的に旺盛な需要の恩恵を受けられなかったことが理由とした。
アナリスト予想では、テレビ・家電部門の利益はステイホーム需要の継続により、倍以上に増えて約1兆ウォンとなる見込み。