ケーズHD、21年3月期は43.1%の経常増益に、パソコンや大型テレビなど好調
家電量販店大手のケーズホールディングス(HD)は2月1日、2021年3月期の連結経常利益が前期比43.1%増の530億円になりそうだと発表した。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要や在宅勤務の増加で、パソコンおよび周辺機器、大型テレビ、生活家電などの販売が好調に推移しており、従来予想を83億円引き上げた。
売上高は10.1%増の7800億円、純利益は57.9%増の340億円となる見通し。従来予想をそれぞれ150億円、54億円上回る。
同時に発表した20年4〜12月期の連結業績は、売上高が前年同期比10.8%増の6065億円、経常利益が67.5%増の492億円、純利益が68.1%増の334億円だった。特別定額給付金の支給が家電の買い替え需要を後押ししたほか、8月の猛暑、12月の気温低下でエアコンなどの季節商品の販売も好調だった。
チラシのサイズや配布部数を減らしたことで、広告宣伝費が減少したことも利益を押し上げた。21年1〜3月期にはコロナ禍で勤務を続ける従業員に報いるため、特別手当てを支給する予定だ。
店舗については、期中に21店舗を新設(5店舗を閉鎖)、12月末の店舗数は520店(直営516店、フランチャイズ4店、携帯電話専門店を除く)となった。