中国・九州地方が地盤のイズミが発表した2021年2月期上半期(3〜8月)の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比11.8%減の3263億円、営業利益が16.2%増の164億円、純利益が19.1%増の106億円と減収増益だった。
新型コロナウイルスの感染拡大で、大型ショッピングセンター「ゆめタウン」を中心に臨時休業や営業時間短縮を行った影響から売上げは減少したが、値引き販売の抑制で粗利益率が改善した。家賃や広告宣伝費も減少し、増益につながった。
イズミ単体で見ると、粗利益率は19.7%で前年同期に比べて0.9ポイント改善した。値下げなどによるロス率が3.6%と1.2ポイント低下したことが大きい。一方、既存店売上高は直営が8.3%減、テナントが23.9%減で、会社トータルでは14.6%減だった。
21年2月期通期の業績については、7月に発表した従来予想を据え置いた。営業収益は前期比5.7%減の7019億円、営業利益は4.1%増の332億円、純利益は4.8%減の190億円を見込む。