[22日 ロイター] – 調査会社イーマーケターは22日、米アルファベット傘下のインターネット検索大手グーグルについて、今年の米国内の広告収入が前年比5.3%減少するとの見通しを示した。新型コロナウイルスが世界的に大流行する局面で、広告主の各社が支出を削減するため。
イーマーケターが2008年にグーグルの広告収入の推計を開始して以来、初めての減少となる。
イーマーケターはグーグルの広告収入が減少する主な要因として、旅行会社の広告に大きく依存している点を挙げた。旅行業界は新型コロナの感染拡大で最も打撃を受けた業種だ。
この見通しは、広告支出が通常、景気情勢と消費者需要に追随する中、最大手の広告プラットフォームでさえも新型コロナ危機で打撃を受けたことを如実に物語っている。
イーマーケターは第1・四半期時点では、グーグルの米国内広告収入が約13%増えると見込んでいた。
またイーマーケターはデジタル広告第2位のフェイスブックについては、今年の米国内広告収入を約5%増と予想。前年実績の26%増から伸びが大きく鈍化する。