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独アディダスとプーマ、中国での販売減を予想 新型肺炎で

アディダスのロゴ
3月11日、独スポーツ用品大手アディダスは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で第1・四半期のグレーター・チャイナ(大中華圏)の売上高が最大10億ユーロ(11億4000万ドル)減少するとの見通しを示した。写真は同社のロゴ。ドイツのヘルツォーゲンアウラハで昨年8月撮影(2020年 ロイター/Andreas Gebert)

[ベルリン 11日 ロイター] – 独スポーツ用品大手アディダスは11日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で第1・四半期のグレーター・チャイナ(大中華圏)の売上高が最大10億ユーロ(11億4000万ドル)減少するとの見通しを示した。その上で、中国事業は若干持ち直しつつあるものの、日本と韓国で客足が落ち、打撃を受けていると説明した。

中国の売上高は2018年の総売上高の20%を占めた。アディダス製品は中国でフランチャイズ店を中心に約1万2000店で販売されている。また靴や衣料などのほぼ20%は中国製だ。

アディダスは前月、1月25日の春節(旧正月)からの期間の大中華圏でのビジネスが前年比で約85%減少したと明らかにしていた。

同社はこの日、第1・四半期の大中華圏の売上高が8億─10億ユーロ減少し、営業利益は4億─5億ユーロ減少するとの予想を示した。

通期については、新型ウイルスの影響を考慮しないベースで、為替変動の影響を除いた売上高が6─8%増加、営業利益率は10.5─11.8%と予想した。

第4・四半期の売上高は、為替レート調整後で10%増の58億4000万ユーロ、営業利益は2億4500万ユーロで、アナリストの予想中央値(売上高58億8000万ユーロ、営業利益2億8800万ユーロ)を下回った。

同業のプーマも、中国市場での売り上げ減を警告し、回復の兆候はみられるものの、すぐに平常に戻るとは予想していない、とした。また、新型ウイルスの影響が早期終息するとの前提に基づき2月19日に公表した2020年の業績ガイダンスは撤回する方針だという。

同社は「中国での状況、他のアジア諸国に与える影響、欧米への感染拡大を踏まえると、早期の回復は見込めないとの結論に達した」と述べた。

アディダスとプーマは、売上の約30%をアジア市場から得ている。