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増税後も売上好調なバローとハンズマン

 大手上場ホームセンター(HC)が軒並み売上大苦戦に陥っているなか、既存店売上高がプラスで推移している2社の中堅上場HCがある。バロー(岐阜県/田代正美社長)とハンズマン(宮崎県/大薗誠司社長)だ。バローのHC事業とハンズマンはともに、4月のみ既存店売上高が対前期比でマイナスとなったが、5月以降12月まで8カ月連続で既存店売上高をプラス成長させている。

 両社に共通するのは、増税以降も客数が大きく落ちていない点だ。客数がマイナスとなった月でも、そのマイナス幅が小さいので、客単価増で補えている状況だ。これは事業規模とは別の次元で、競争優位性が働いていることを意味する。

 また、同じ中堅組でダイユーエイト(福島県/浅倉俊一社長)も堅調で、9月度と12月度でそれぞれ0.9%増、2.4%増となり、既存店ベースで前年を上回った。9~12月までの下期4カ月累計では既存店売上高が対前期比1.1%減と微減にとどめている。特筆したいのは客単価の大幅増だ。同じ4カ月累計で4.7%増と大幅な伸びを示している。付加価値型商品の販売が奏功している格好だ。