[東京 22日 ロイター] – 日銀が22日公表した1月の企業向けサービス価格指数は前年比1.2%上昇の105.5となった。前年比の上昇は11カ月連続で、2021年6月以来の伸び率になった。「宿泊サービス」が06年1月以降で最高の伸びとなり、指数を押し上げた。もっとも、新型コロナウイルスの感染再拡大で「宿泊サービス」や「店舗賃貸」は前月比ではマイナス。企業向けサービス価格指数は01年7月以来の高水準となった前月を下回った。
「宿泊サービス」は前年比14.5%上昇。緊急事態宣言が出され、需要が落ち込んだ前年の反動が大きかった。「不動産」は1.6%上昇で、前月の1.2%上昇から伸び率が拡大した。
一方、「広告」は5.2%上昇で前月の6.6%上昇から伸び率が縮小。「インターネット広告」は年末の通過で、「新聞広告」は企業の出稿意欲の減退で伸び率が鈍化した。
「運輸・郵便」のうち、「国内航空旅客輸送」は0.2%低下。旅客需要が高まった12月の反動に加え、降雪や感染拡大で客足が鈍った。
公表146品目のうち、前年比で上昇したのは82品目、下落したのは28品目だった。上昇品目数が下落品目数を54品目上回った。
前月差では、「宿泊サービス」が1.4%低下、「店舗賃貸」を含む「その他の不動産賃貸」は1.1%低下となった。