[ニューヨーク/ロンドン 10日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コムは10日、同社初のサステナビリティー債を発行し、10億ドルを調達した。再生可能エネルギーやクリーンな輸送手段、より環境に配慮した建物などに投資する。
アマゾンはこの日、他の社債も発行し、総額約185億ドルを調達した。サステナビリティー債の発行は新たな枠組み「サステナブル・ボンド・フレームワーク」の一環で、調達資金は既存および新規のプロジェクトに使用するとしている。
これには、輸送用の電気自動車(EV)や電動自転車の取得のほか、バージニア州アーリントンの新本社で、再生可能エネルギーを利用したオール電化の冷暖房システムを採用するなど、持続可能な建築プロジェクトが含まれる。
クリーンな輸送手段やゼロカーボンビルへの投資にも充てる可能性があるという。
アマゾンは2040年までに温室効果ガスの排出量をネット(実質)ゼロにすることや、30年までに全事業を再生可能エネルギーで賄うことなどを目指すと表明している。
資産運用会社が投資家から環境・社会・ガバナンス(ESG)を意識した取り組みの推進を求めらる中、グリーンボンドやサステナブル債を発行する企業が増えている。
クライメート・ボンズ・イニシアチブによると、世界のグリーンボンド発行額は20年末に2700億ドルと過去最高を記録。今年は4500億ドルに達する可能性がある。