「松屋銀座」(東京都中央区)を運営する松屋が、1月12日に代表取締役交代を発表した。3月1日付で、現代表取締役専務執行役員の古屋毅彦氏が新たな代表取締役に就任する。
2007年から社長を務める秋田正紀氏は、取締役会長兼取締役会議長代表に異動する。今後は「取締役会をリードし、経営から独立した立場で、社内での業務執行の監視・監督を主導していく。そのため、私は代表権を持たず、執行面での決議には直接関与しない」(秋田氏)と述べた。
代表取締役交代の理由については「業績回復に向けた構造改革を推し進めたことにより、 業績及び財務状況が大きく改善してきた。いま代表取締役交代をすることにより、成長を図っていけるのではないかと考えた」(秋田氏)とした。
新しく代表取締役に就任する古屋氏は創業家の出身。「中期計画の実現をめざす。そのうえで、現場や人材を大切にすることで社員の能力を最大限発揮できるような環境を作りたい」と今後の抱負を述べた。
古屋氏は、東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に所属した後、株式会社松屋に入社。販売促進、MD戦略を経験し、ストアコンセプトGINZAスペシャリティ宣言を構造改革推進委員会事務局長として取りまとめた実績を持つ。