4月から「営業・販売」を始める新入社員が知っていると「気持ちが楽になる」仕事の心構えとは
僕自身、この2パターンのセールスを顧客の立場で何度も受けたことがあります。「いかがですか」「いかがですか」と延々とクロージングを掛けられながら、「あなたにはこの商品が良いはずだ」と洗脳されているような気持ちになり、正直、恐怖心と嫌悪感が生まれたのです。そして、何度売り込みをかけられても、「なぜこの商品じゃなきゃダメなのか?」がどうしてもわかりませんでした。
これは当たり前で、「売り込まなければ売れない」、一方的なセールスをしているからなんです。
お客さまにそんな思いをさせてまで売ったとして、あなたに何が残ると思いますか? 確かにこのやり方で売上を上げれば、あなたの給料は上がり、昇進もしていくかもしれません。
でも、そのために、1日に何回、何十回、何百回と断られても、気合いと根性で売り続けなければいけません。そうしてどんどん自分自身をすり減らしていって、やがて静かに退職をしていく。これは営業、販売に従事する人の典型的な離職パターンとよく聞きます。
優しくて傷つきやすい人にこそ向いている販売手法

社内の飲み会に参加しても、上司の営業マン時代の武勇伝を聞けば、「僕にはそんな気合いと根性もないしな」と聞けば聞くほど飲む酒が不味くなる……。ふと、そんな暗い気持ちを顔に出してしまった日には、「お前はそんな顔をしているからいつまでも売れないんだ」とさらにダメ出しされる始末……。
セールスってこんなにしんどいだけの仕事なんでしたっけ?
そうではありません。むしろこんなに素晴らしい仕事は他にありません。
僕は2007年にセールスを中心とした研修・コンサルティング会社を自ら設立して、18年間も続いています。好きでなければ、そしてクライアントの役に立っていなければ、こんなに長く続けられないですよね。
性格が優しいと、お客さまに売り込む時に「あ、これからの説明、きっと聞きたくないんだろうな」と思いながら、「でも話をしないと上司(店長)に怒られるから」と、心を無にして商品提案を始める。その感覚は決しておかしくありません、それが普通なのです。
それならば、と、心機一転「もっとお客さまに寄り添ってご提案すればよいのでは?」とは思うものの、具体的にどうやればよいかがわからないから、結局いままでのセールス手法に依存してしまう……。
ご安心ください、私がすべての答えを教授します。
毎回、売ったら「次」、売ったら「次」の繰り返しでお客さまのアフターフォローもままならない。一人ひとりのお客さまを心から大切にしながら、ご縁の中からほかのお客さまを紹介していただいて自分の成績もどんどん上がっていくような、そんな理想のセールスってないのかな?
はい、あります。それが私がこれからお伝えするセールスメソッドであり、それは優しくて傷つきやすいお客さま思いの方ほど向いているのです。
私のセールススタイルに、「売り込む」「売り抜く」といった世界観は一切存在しません。私自身もセールスに悩んだからこそあなたの気持ちは痛いほどわかります。
新しい販売、営業、セールスの手法に出会うことで、これからあなたは今まで以上に肩の力を抜いて、お客さまのことだけを考え抜いて仕事ができます。お客さまとお話をして時には笑い、一切クロージングすることなく、自然と売れ続けていく理想のかたちを手に入れることができるでしょう(続く)。
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