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アルコールもカフェインも 「半減」マーケティングが顧客に支持される理由

坂口 孝則(未来調達研究所)
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その“量”はニーズにマッチしているか?

 「あの株価情報って誰が見ているんですか?」。私は新聞社の方にこう質問するのだが、明確な答えをもらえない。各社の株価なんてスマホで見たほうがずっと早い。あれは新聞のページを増やすだけの役割しかないのではないだろうか。そもそも新聞なんて読む時間はない。せめて3分の1くらいのスペースにしてくれないだろうか。

 同じく、雑誌も書籍も映画も長い。雑誌は内容がコンパクトにまとまっているなら価格は倍でもいい。書籍だって大事な箇所だけなら3分の1のページ数で収まるはずだ。

 そして映画。現代人は映画のために2時間も確保できない。ちなみに昨年6月に公開されたアニメ映画『ルックバック』は、58分という短い上映時間にもかかわらず、学生も含め一律1700円という割高な料金設定が話題となったが、大ヒットした。あとはセミナー。中には一日をかけて行われるビジネスセミナーもあるが、受講者からすれば2時間が限界といったところだろう。

 提供する側の“想い”の強さが、そのままサービスや商品の“量”に置き換わってしまっては、多忙を極める現代の消費者にマッチしない。言い換えれば、

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