「Qoo10」のライブショッピングが好調 1時間で数億円を売り上げる仕掛けとは
スタジオでイベントも開催

配信体制の強化を図って設置した専用スタジオだったが、今ではイベントスペースとしても活用している。メガ割の期間中や週末に、2階のスペースでポップアップイベントを開催。サンプリングの提供や、プレゼントがもらえる抽選を行うほか、気になったコスメ用品を試すこともできる。商品にはQoo10の商品ページに誘導する二次元コードも添えており、その場で購入することも可能だ。こうしたイベントの人気が高く、あるイベントでは4日間で5000人が訪れたこともあるという。
スタジオ開設時は、「広すぎるのではないか」と心配したという金氏。しかし、配信回数の増加や、規模の大きなイベント開催を見据えると手狭になっており、新たなスタジオの併設やスペース拡大を検討しているという。スタジオの開設後はライブショッピング事業の売上が2~3倍に伸び、25年はさらなる伸長を見込む。今後はユーザーの視聴環境も向上させたい考えだ。具体的には、ユーザーが見たい配信をQoo10のアプリやサイト上で予約し、配信時間になれば通知が届いてスムーズに視聴できるような機能を検討しているという。
金氏は「ライブショッピングを始めてから約4年経つが、右肩上がりで伸びてきた。ブランド、ユーザー双方からのライブショッピングへのニーズも増える一方で、ポジティブな環境にある。ショッピングのあり方としてライブショッピングをより定着させ、事業を成長させていきたい」と意気込みを語った。






